美の山・野外菌類観察会報告
開催日 2020年 9月13日(日)
集合場所 県立美の山公園、第二駐車場
観察地 埼玉県立秩父美の山公園一帯
参加者 30名(会員20名、一日会員6名、テレビ局取材班4名)
実施時刻 9:30~15:00
鑑定人 福島隆一、大久保彦、近藤芳明、富田稔、村田紀彦
世話人 近藤芳明(代表)、籾山清、富田稔、栗原晴夫
報告 栗原晴夫
撮影 富田稔、栗原晴夫
a | 観察会へ集合 観察会の様子(1) 観察会の様子(2) 観察会の様子(3)
今年は7月にはほとんど雨天の日が続いたかと思うと、一転8月に入った途端、猛暑の日々で夏場のキノコも出るタイミングに戸惑ってしまったような気候でした。9月になってようやく雨も降り、当日は降雨の予報もあったので鑑定会場は展望台下の雨除けできるスペースを公園管理人に頼み確保しました。
参加者は会員数が減少する中、新型コロナの感染を心配して少ないかと思ったが、会員の渡辺さんがこのコロナ禍で遠出が出来ずにいたアウトドア仲間10名近くを誘ってきてくれ、またテレビ朝日のスタッフの方4名が取材で見えてにぎやかな観察会となりました。当日参加の内2名が入会してくれました。
開会は世話人代表の近藤さん、会長の挨拶と続き事務局連絡の後、会長が栽培したハナビラタケをたくさん持って来てくれたのを皆で分けました。
観察は皆それぞれ散り、私は事務所への挨拶もあり出発が遅れたので一人車で初めて麓の方まで下りて沢筋の斜面を歩いてみた。この時期にあるだろうベニタケやテングタケの仲間の姿はほとんどなかったがイグチ類がまだ幼菌の状態で群生しているのを多く見かけられた。
鑑定会場には思った以上のキノコが並べられ、講評は福島会長が多かったイグチ類から解説し、ウラグロニガイグチについては20年以上前に会員が中毒した顛末を話され、また当日参加していた秋山さんがご自身の経験談を語ってくれました。コショウイグチとコショウイグチに似るが柄が黄色くなく辛みもない種が採取され、コショウイグチの仲間として長瀞の自然史博物館に収めることにした。これは日本新産種ではないかとのこと。前出の秋山さんに秩父在住ということで持ち込みをお願いし、一緒にバライロツルタケ、ヨソオイツルタケ、私が採取しアジナシケロウジ(池田仮称)?とされたケロウジの仲間も収めることにした。
採集確認種はハラタケ目16、イグチ目18など合計64種(内?や・・・の仲間としたのが7種)でした。会は事故もなく心配した雨も午前中僅かに降った程度で無事15時に終了した。
私は一週間後アジナシケロウジ?とされたものを採取した場所へ行ってみました。観察会当日は1本だけだったが1m四方に十数本出ていて他にイグチ類も成長したものがたくさん出ていました。アジナシケロウジ?は生で齧ると苦みは感じなかったが持ち帰り茹でみると少し苦みがでてきた。また福島会長に送って見てもらったところ、池田氏の図鑑の表記とは少し違うところがあるとのことです。
美の山公園観察目録(2020年9月13日) 64種
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